RIP桜井さん

 

ども、ちょっとビックリなニュースが入ってきたのでブログに書いておこうかと思います。知ってるかな?バクチクってバンドのボーカルだった桜井さんが脳内出血で急死してしまったというニュースなんだけど、まだ50代だったので、残念でしたね~。

 

バクチクというと、私は90年代初めごろのバンドブームで初めて知って、あの髪型が印象的で、注目はしていたんだけど、曲は、あんまりおもしろくはなかったから、そんなに聞いてた感じでもないんだけどね、でも、独特なバンドだったし、桜井さんの存在感もすごかったからね~。

 

なので、そんなに知らないけど、追悼の意味も込めて、ちょっとだけ記事を書いてみようかなと思います。

 

バクチクって、あの髪型とか、佇まいから、パンクロックとかヘビーメタルな印象があったんだけど、音は全くそれとは違う、なよなよとしたなんだか女々しい感じの、妖艶なサウンドが特徴だったよね~。

 

あれって不思議で、なんで、ああいう感じになったんだろうね~。もっと元気に弾けたやつやりゃいいのにと普通は思ってしまうんだけど、曲調はダークで、マイナーをメインとした、なんだかサビが盛り上がらないという不思議な曲調でしたよね~。

 

ただ、やっぱりそのビジュアルの独自さってのが印象強くて、ぶっちゃけ、音楽は低血圧な感じでも、アクターがこう、カッコよく振舞っているのを見てるだけでファンは幸せみたいな、そんな感じはしましたね~。

 

んで、よく、ビジュアル系って、見た目だけじゃんとか、演奏下手くそとか揶揄されることって多いんだけど、でも、ロックなんて演奏とか音楽性とかよりも、突き詰めていけばあれは、「ファッション」なんだよね。

 

ロックはミュージックというよりも、ミュージカルに近い。つまり、ジャンル的にあれは演劇の範疇なんじゃないか?と思うんだよね。このへんの理屈については、説明すると長くなるので、今回は省くけど、私にとっては、ロックミュージックは、演劇に近い。

 

なので、演奏技術なんて、そこそこできればそれでいいし、楽曲云々なんて、そこそこできてしまえばそれでいい。革新性だの、超絶技巧だの、そんなものはあまり必要はない。

 

大切なのは人前に立ってパフォーマンスして、人々を魅了できるカリスマ性、みたいなものかな~。

 

そういう意味では、バクチクは、演奏がいまいちだとか言われることは多いけど、ロックミュージックの本質的な部分には適っていたバンドだったんだろうな~と思う。

 

なので、バクチクを語るときは、音楽メインというよりも、舞台メインで語った方がいいんでしょうね~。あの講演の衣装とかビジュアルとか、すごい良かったよね~。あそこの演出とか良かったよね~、みたいな感じでね。

 

バクチクは見た目が9割、と言っちゃうと怒られるかもしれないが、でも、それが悪いとは思えない。

 

それでいいんじゃないだろうか?と思う。

 

じゃ、逆に演奏技術の優越を主張する人たちに問いたい。じゃ、お前らの演奏技術はマンネリカの問題を解決できるほどの力があるというのだろうか?音楽至上主義の果てにあるのはマンネリカという、人の力の及ばない絶望だ。

 

そして、そこから我々が獲得できる音楽は、古典主義でしかない。だとすれば、超人的な超克を求めるというのは不毛だろう。だから、音楽は月並み、そこそこ、それっぽい、そういうものでいいんだと思う。だってそれ以上ないんだから、それが音楽の限界なのだから仕方ない。

 

音楽の限界が分かったところで、次に求められるものは、2次元的な世界。平面の宇宙に広がる、空間の美術世界だ。詳しくはないが、この世界にはまだまだ革新の余地が多く残されているらしいからねw

 

桜井さんがそういう事を分かってやっていたのかどうかは分からない。けども、音楽オタクの研究の行きついた結論から考えれば、彼のアーティズムは正解だったんだろうなと思う。

 

きっと、バクチク特集とかもやられるのかもしれないけど、ロックはビジュアルだという真理を見抜くことができた桜井さんの業績には、賞賛を送りたいと思う。

 

はい、というわけで、急遽特集回でしたが、今や知らない人も多いんだろうな~バクチクって。ん~。でも、マニアなバンドだったし、理解ある人たちが理解してあげられればいいかなとも思います。

 

では、今回はこのへんで、またね~('ω')ノ

 

 

 

 

うむ~、知ってる曲としてはこの曲ぐらいだけど、いい曲だったな~。バクチクらしい妖艶な雰囲気があっていいすね~。